毎日舌下薬を飲み続けて3年かかるズギ花粉症の治療を受けています。
現在始めてから1年と1ヶ月。
花粉症の舌下薬について、実際に体験した(継続中)治療について説明します。
あなたが花粉症なら舌下薬を何処かで聞いたことがあるかもしれません。でも実際に試したことがある方がなかなか身近にいませんよね。
舌下薬(ぜっかやく)による治療ってどんなもの
舌下(ぜっか)とは、舌の下のことですね。舌の下に薬を入れて花粉症の治療をするのが、舌下薬による花粉症免疫治療です。
病院で処方してもらうのですが、私が処方していただいた薬は、鳥居薬品(株)という会社が発売している製品でした。製品名シダトレン。
トリーさん で検索すると免疫療法の専門サイトにいけます。
直感的な理解では、舌の下に薬(スギ花粉エキス)を毎日入れてスギ花粉に体を慣らすことでスギ花粉なんかへっちゃらな体になる。
何年もかかるってどういうこと?なぜ、舌下薬治療法をえらんだ?
正直、驚きました。医師に「はい、3年ぐらいかかります」って言われたときは。
え~~。やめようか?心のなかで思いました。
予備知識0で診察を受けてしまったのを瞬間後悔!あ~、もう帰りたい!
先生言うには、「期間は長いですが、ちゃんとやれば、一時的な効果ではなくずっと効果がある体になれるんですよ」。
その言葉に、グラっときて。
あ~、もうどうしようか?ほんとうに治っちゃうのか?
やってみっか!
よろしくお願いします!って言っちゃいました。
別件で病院に行って精算待ちしているときに見つけた舌下療法の張り紙。
案内の方が、説明してくださると張り紙に書いてあった。
ついでだから話だけ聞こうと軽い気持ちだったです。案内がたまたまいなくて先生が説明。
それでこうなった!
ほんとうにスギ花粉症? 治療できるのはスギ花粉症ですよ!
花粉症と言っても何種類もあるようです。自分はスギ花粉オンリー。
「舌下薬で治療できるのは、スギ花粉ですよ!」
本当にスギ花粉症なのか血液検査をします。
後日、結果が出たグラフを見ると、見事にスギアレルギーの項目だけピークが出ています。
完全にスギ花粉症でした。
この血液検査は必須です。スギアレルギーでなかったらこの舌下薬は効かないのです。
効果あったのか?
いつから始めてどうなった?
始めてから現在1年と1ヶ月。次の花粉飛散開始時期の2月中旬まであと一ヶ月。
前回の花粉飛散シーズンは、始めてから2ヶ月後でしたが、かなり効果があったように思います。
例年、マスク必須、目が痒くて目薬毎日何回も。ティッシュ使いすぎて鼻が痛くてやりきれない状態でした。
それが、マスクしてもいいけどしなくてもいっか。
目は多少痒かったですが、夜に目薬一回使うぐらい。
このような感じでした。
ただし、前回のシーズンは、花粉の飛散がそれほど多くなかったようです。
本当の実力は、今度の飛散シーズンです。花粉飛散予想では、かなりの量が見込まれるそうで、花粉症の方は苦労するはずです。
舌下薬1年続けた実力が発揮できるのか、楽しみでもあります。
花粉飛散シーズンが楽しみというのもなんですが、効果あればモチベーションアップ、なければダウンです。
どうなるか。
そもそも花粉症に何時なった?何が辛い?
自分の場合、花粉症が2月中旬~4月中旬と決まっている!
スギ(杉)花粉が飛散する時期とピッタリ一致しているようです。
10年ぐらい前の花粉飛散がひどかった年を境に花粉症になってしまいました。
それまで花粉症の人をみて大変そうだな~なんて他人事だったのに。
鼻水が止まらなくて、目が痒くて。
鼻の方は、マスクをすればかなり和らぐのですが、それでも一日に何回もハックションで腹筋が痛くなるほどです。
一番困るのは、目の痒さです。
仕事中も、もう家に帰って布団にもぐりたい・・疲れた・・という気分。
3月中旬に沖縄旅行に行ったことがあります。天国でした。沖縄は花粉の飛散がありません。北海道もいいようですが、花粉の時期は寒くて観光シーズンではありませんね。
あ~。毎年2月中旬から4月中旬まで沖縄に住みたい!
舌下薬の処方はどんなふうに進むのか。
他の方の話を聞いたことがありませんので、普通なのかどうかわかりません。
一例として考えてください。他の病院では手順が違う可能性もあります。
眼科でやってるって!
これはちょっと不思議だったのですが、「舌下薬での治療は眼科で行っていますのでそちらへお願いします」ですって。総合病院でたくさんの科目があったのですが眼科?
いまだにわかりません、なぜ眼科。確かに花粉症は目もやられるけど!
でもラッキーでした。総合病院の中で眼科は空いてるんです!
内科だったら大混雑でそれだけでゲンナリしてしまいます。
治療を始められる時期がありますよ
実は、舌下薬治療はいつでも始められるわけではありません。
花粉が飛散して花粉症になっている時期に始めることができないのです。
免疫療法ですので、花粉症が発症している時期に花粉エキスを体に入れるととんでもないことになります。更にひどくなってしまいますよね。
関東では、スギ花粉の飛散時期が2月中旬から4月中旬です。
推奨されている開始時期は、6月~12月。私は12月中旬からはじめました。
最初は少量から始め、徐々に増やします。それからは、ずっと同じ。
シダトレン15日以降 上:一日分 下:一週間分
最初は少なく始め、2週間かけて徐々に舌下薬を増やしてゆきます。
いきなりドカンとやると副作用が発生した場合大変なことになるからですね。
シダトレンの場合。
1~7日 200JAU/mLのボトルで
1日目 1プッシュ
2日目 1プッシュ
3日目 2プッシュ
4日目 2プッシュ
5日目 3プッシュ
6日目 4プッシュ
7日目 5プッシュ
8~14日目までは、2000JAU/mLのボトルで1~7日目と同じようにプッシュ数を増やしてゆきます。
15日以降は、2000JAU/mLの使い捨て容器(写真の小さいチューブ)を切り取り口から切ってちゅちゅっと舌下へ服用します。
[JAU/mL]のJAUは(Japanese Allergy Units)だそうです。??
アナフィラキシーショックが出ないか最初はドキドキです。
最初のプッシュは、診察のときに医師立会のもとで行います。
これは、重篤なアレルギー副作用が起きないか監視するためです。
最悪な場合、アナフィラキシーと言われるショック症状が現れる場合があるからだそうです。
30分ぐらい様子を見て問題なければ2日目以降は自分の家でプッシュします。
ただし、最初だけでなく、体調は毎日変化するので、万が一のときに連絡するためのカードが渡されています。これは、本人のみならず、家族の方が連絡する場合も想定されているものです。
なんだか怖そうな感じに思えてしまいますが、何も起きないのが普通ということで念のためという感じでした。
最初の一ヶ月ぐらいは、食卓にカードを置いていた記憶があります。
もう、カードどこにあるか不明。家の何処かにあるはず。慣れるとこんな感じ。
舌下薬のお味は?
味はですね、表現が難しいです。明らかな味っていう感じではないんです。甘くもないし、苦くもない。でも、味がないわけではない。ほーーーんの少し甘いような。
毎回違うような気もします。
朝食を食べた後、歯磨きをしてその直後に。
舌下薬をちゅちゅっと舌の下に入れ、2分間舌下でそのままにし、その後、飲み込みます。さらにそこから5分間は飲んだり食べたりはダメです。
舌下に入れるー>2分間舌の下で保持ー>飲込むー>5分飲食しない。
始めた頃、たまに、舌下に違和感があることがありました。舌の付け根あたりがすこ~しぷくっとしているような?
でも、その日のうちに治っているので気にせず続けていました。
一年後の今は、なにも感じません。体が、花粉エキスに慣れてきたんだと思います。
初期の段階で断念せざるを得ない場合がある
最初に医師から説明されます。
始めても、しばらくして断念せざるを得ない場合がありますよ。
実際に、本人が続けるつもりがあってもドクターストップになる。
花粉エキスによる症状がでるとダメらしいです。
- 口内炎がひどくなった場合
- 目のかゆみ、瞼の裏の湿疹、はれ
ですので診察時毎回、目と下瞼の裏、口の中の状態を医師が確認します。
それでOKならば、継続です。
担当医師の経験では10人中3人ぐらい中止になるそうです。けっこうな割合。
途中から4週分ー>8週分になったので処方費用が減ったよ!
始めて2週間の増量期間を終了すると、4週間分(7x4=28)の舌下薬を処方され、毎日自分で舌下に服用します。
無くなる前に再度病院に行き、診察して問題なければ、次の4週間分が処方されます。
このペースをずっと続けます。
4週間なんてすぐに来てしまいます。
毎回診察料と舌下薬の処方で1400円ちょいかかります。(保険適用後)
ああ、これが3年続くのね! と思っていたら、1年を過ぎる手前で8週間分処方されることになりました。
2千円ちょっとで8週間になりかなりお安くなりました。
病院に行く手間も半減して助かります。
治るまでにかかる、トータルコスト
3年計画で大まかに計算してみます。とある総合病院での場合です。
健康保険対応ですので、3割負担後の金額を示します。その場合で計算しますと。
最初のアレルギーテスト:4~5千円 正確なコスト忘れました!
最初の2週間だけ徐々に増量:
この期間のコスト領収書見つかりません!3000円とします。
最初の1年間:
4週間分のシダトレン(花粉エキス)と診察料で1410円
(365-14)/28日分*1410円=17675円
残りの2年間:
1年たった頃から8週間のシダトレン(花粉エキス)と診察料で2250円
365*2/56*2250円=29330円
トタールで大雑把に計算すると
5000+3000+17675+29330=55005円となるようです。
ありゃ、けっこうなコストですね!
一度に払うわけではありませんので一回一回は大したことなく感じます。
続けるコツは?
3年は長いです。まだ1年ちょい経ったところですのであと二年弱あります。
でも、1年続きました。あと2年続けるつもりです。
いつも決まったパターンで服用するようにしています。ルーチン化しているつもりです。そうしないと忘れてしまうのですね。
花粉症の時期以外も続けなければなりませんので、モチベーションが気になりますが、ルーチン化してしまえばなんということありません。
朝歯磨きしたらすぐに間髪を入れず、舌下薬を服用するようにしています。
毎日飲むのですが、たまに忘れる!
ルーチン化しているのに忘れる場合があります。何かに気を取られているなど要因は1年を通すといろいろありました。
その日のうちに思い出せば、そのときに服用します。
忘れてしまって、次の日になった場合は、2回分服用してはダメです。
これは、服用のマニュアルにも書いてあります。
一日服用しなくても、次の日から忘れずにすればよいのです。
ところでなんで、舌下に
短時間で口の中の粘膜から薬が取り込まれ、あごの下にあるリンパ節にエキスが届きやすくなるそうです。あごしたにあるリンパ節はアレルギー反応に関係ある免疫機能があるそうです。
あと2年間続けるつもりです。
次回の花粉時期にどの程度効果があったか、再度ブログに書きたいと思います。
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX